八角橋商店街に居を構える一条家の末っ子、走馬。
単身北海道に渡り、自由気ままな学園生活を送っていたが、
故郷の姉からの電話により、状況が一変する。
父が倒れた。
急いで実家へ戻った走馬を待っていたのは、
暗い表情をした五人の姉と、ひどくやつれた父親。
このまま北海道で暮らし、姉たちに庇護されることのない
生活を満喫するつもりだった走馬だが、
父の最期を看取るため、故郷へ戻ることを決意する。
一条家にとって縁のある学園を進学先に選び、猛勉強。
見事合格を勝ち取り、走馬は三年ぶりに故郷である八角橋に戻ってきた。
これからは父のために姉たちと協力し、
家族一丸となってがんばっていこうと
一条家の門をくぐった走馬だったが――。